犬が風邪薬を誤食したとき動物病院では何をする?治療法について解説
「風邪薬を犬が食べたら動物病院に行った方が良い?」
「犬が誤食したときに動物病院ではどんな治療をするの?」
「犬が風邪薬を食べたときに、吐かせる治療は身体に負担がかかる?」
犬が風邪薬を誤食したときに動物病院に連れて行ったらどんな治療をするのか、気になりますよね。
今回は犬が風邪薬を誤食したときに動物病院で行われる治療について解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、動物病院へ行くときの参考にしてください。

犬が風邪薬を誤食したら動物病院に連れて行ったほうが良い?
犬にとって風邪薬は危険になり得る成分を含んでいます。
食べた量などに関わらず、誤食したらなるべく早めに動物病院へ連絡するようにしましょう。
犬が風邪薬を食べてしまったときの症状はこちらをご覧ください。
犬が人間用の風邪薬を食べたら?|犬が人の風邪薬を食べた時の対処法や症状について解説
犬が風邪薬を誤食したときの治療法は?
犬が風邪薬を誤食した場合、動物病院では治療を開始する前にまず犬の状態が確認されていきます。
脱水の有無や呼吸状態、中毒症状による痙攣や意識障害がないかなどが確認されるでしょう。
上記のような犬の状態や誤食した薬の量・誤食からの経過時間などから考えて、必要な治療が選択されていきます。
・全身状態の安定化
・催吐
・胃洗浄
・点滴
・中毒物質の吸収防止や症状軽減のための投薬
各治療法の詳細について解説していきます。
全身状態の安定化
風邪薬を誤食してしまった犬の状態が非常に悪いときに行われる治療です。
けいれんが起こっている場合は抗けいれん薬の投与、高体温・低体温になっている場合は冷却・加温などの対応が必要になります。
重篤な中毒症状が出る危険性が高い場合は血液検査、誤嚥が疑われる場合はレントゲン検査をすることもあります。
呼吸状態が悪ければ気道確保や人工呼吸などの対応が必要になることもあるでしょう。
上記以外にも犬の状態をみて必要な検査や処置が適宜行われていきます。
催吐
催吐処置は犬が誤食してしまったときによく行われる、比較的身体への負担が小さく済む処置です。
催吐処置は薬剤を使用して嘔吐を促すことにより胃の中に残っている異物を吐き出させることが目的です。
嘔吐により誤食した風邪薬を吐き出させられれば、治療をここで終了させることもできます。
しかし、誤食から2時間以上経過している場合は、胃から腸へ風邪薬が流れていってしまい、うまく吐き出させることができないこともあります。
時間経過により風邪薬の成分がどんどん身体に吸収されていく可能性も高くなります。
誤食の可能性がある場合はなるべく早めに動物病院へ連絡しましょう。
催吐処置だけで治療を終われると犬の身体への負担も、飼い主さまへの負担も少なく済みます。
胃洗浄
全身状態が悪いなど、様々な理由で催吐処置が危険になる場合もあります。
催吐処置の適応にならない場合や、大量に風邪薬を食べてしまったときの催吐処置の追加処置として選択されるのが胃洗浄処置です。
口から胃のなかへホースを入れて水分を注入、胃洗浄し水分と一緒に中毒物質を回収します。
胃洗浄処置は全身麻酔になるため、催吐処置よりも身体への負担は大きいでしょう。
また、誤食から1時間以内での処置が可能だったとしても、中毒物質の回収率は約10%程度と言われています。
1時間以上経過していると回収率はさらに下がります。
経過時間や回収率などから実際に行われることは少ない処置です。
点滴
中毒物質にもよりますが、既に身体のなかに吸収された分は腎臓から尿として排泄されます。
輸液療法では利尿を促すことで尿と一緒に中毒物質を排出させます。
催吐処置である程度吐き出せたとしても、身体のなかに残っている中毒物質をなるべく減らすために行う処置です。
腎臓障害がおこる可能性がある中毒物質だった場合、予防的に腎臓を保護する目的で行うこともあります。
下痢や嘔吐などの消化器症状による脱水の補正などの目的もあります。
中毒物質の吸収防止や症状軽減のための投薬
中毒物質の吸収を抑制するために投薬することもあります。活性炭がその一つです。
活性炭は腸のなかの中毒物質を吸着し、身体の外へ排出させることが目的です。
活性炭が有効になる風邪薬の成分は、アセトアミノフェン(カロナールやバファリンプレミアムなど)やNSAIDs(ロキソニンやバファリンAなど)になります。
各風邪薬を食べてしまったときに見られる症状はこちらをご覧ください。
犬にとって誤って食べたカロナールは危険?|犬がカロナールを食べたら命に関わることも
犬がバファリンを食べた|犬にとってバファリンは危険?食べた時の症状などを解説
犬がロキソニンを食べた|誤って犬がロキソニンを食べた時の症状や対処法について解説
活性炭は水分も吸収するため、犬の状態によっては与えない方が良い場合もあります。
風邪薬によって胃粘膜障害や消化管潰瘍が起こっている場合は、粘膜保護作用のある薬などを使用することもあるでしょう。
まとめ

犬が風邪薬を誤食したときには、犬の状態を見ながら必要な治療が選択されていきます。
人用の風邪薬は犬にとっては有毒になることも多く、嘔吐や下痢などの消化器症状以外にも痙攣などの神経症状が出ることもあります。
食べた量に関わらず早めに動物病院へ連絡するようにしましょう。
早めに治療が開始できると有効な処置の選択肢も多く、適切な対応に繋がります。
対処が遅れてしまうと、犬の身体への負担は大きくなります。回復までにかかる時間も増えて飼い主さまへの負担も大きくなるでしょう。
日頃から犬が風邪薬を誤食しないように気をつけること、誤食してしまったらなるべく早めに動物病院へ相談することが大切です。
犬が風邪薬を誤食してお悩みのときには、お気軽にご相談ください。
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